特別企画展「江戸文化展」

「江戸の文化を読み解く」特設ページ

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◇当世具足(胴鎧)
黒漆塗り、鉄板五枚矧きの雪の下胴、胴の内側に鹿葦が浮け張り、汗をはじく透き漆が塗られている。蝶番繋ぎ十一間五段下がり草摺で金具が蒔絵の見事な鎧です。現代のものかと見間違えるほどのデザインです。鎧櫃(よろいびつ)付き。
胴の内側に、『毛利大蔵様御召料、元文三 二月吉日 岩井喜右衛門 政次』との墨書きがあり、江戸時代の元文3年(1738年)に、厚狭毛利家5代、毛利就久(もうりなりひさ)、通称大蔵が具足師岩井家へ誂えたものと解かりました。


◇「大阪夏の陣」(最上屏風)藤原廣實筆
山形市の光禅寺にあった「最上屏風」を天保3年に模写したものです。
大阪夏の陣の様子が描かれた彩色絵で、原本は、明治27年の大火で焼失しています。



◇十返舎一九の自筆掛軸 2幅
今回の展示で面白いのはこの掛軸。
 「慎めや うかうかはまる 河竹の 流れの末は 借金の淵」

粋な人ほど(遊女に)はまってしまい、いつか借金まみれになるという警句です。
遊女を意味する「河竹」に、「はまる」「流れ」を配置した巧さが何とも言えません。

現代にも通じる警句ですが、武士をやめて町人になり商家に入婿となった十返舎一九が、大酒飲みで芝居や寄席にうつつを抜かし、2度も離縁された自分自身に言い聞かせたようで可笑しさがあります。



◇「出陣勢揃」柴田是真
明治41年1月(1908年)発行の「美術画報」で紹介された柴田是真の「昔噺桃太郎」と同じ場面の絵です。
色彩の豊かさ、構図の斬新さ、さらに擬人化された犬の姿が見る人を引き付ける魅力があります。
弟子であった庄司竹真の極箱を書いています。



◇職人絵尽(久保田米齋編)
川越喜多院にある屏風の模写(版画)

(部分)

この他、梶川家が製作した蒔絵煙草盆、嘉永3年につくられた節句用飾り鎧、西川祐信の肉筆浮世絵屏風、江戸名所図会、東海道名所図会などの草紙本などを展示中です。